FINAL FANTASY X-2

2005年3月31日 ゲーム
3月の中旬頃から暇を見て少しずつ進めているゲーム。引越しだのなんだのでハードがどこか行方不明になっていたため、PS2を引っ張り出したのは実に1年半ぶりだ。私はそれほど熱心なゲーマーではないのだが(何しろやってる暇がない)、このシリーズだけは遅くなってもとにかくプレイしてエンディングを見るようにしている。私が初めて自分で購入してやったゲームもこのシリーズだった。ちなみに私はPS世代なのでデビュー作品は7である。今も一番大好きなソフトだ。

その次に好きなのがこの前作にあたるXで、エンディングで泣けた久々のゲームだった。ユウナが嫌味がなくてよかったからだろう。リノアタイプだったらそんなにハマれなかったかも…。しかし1作目でストイックなイメージだったユウナがあんな格好するなんて驚いた。でもこれはこれで可愛い。歌姫も可愛かったけど、通常の衣装だけあってガンナーの方がしっくりきていたかな。個人的にはパインがかっこよくて好きだった。彼女のダークナイトとかいい。リュックはダークナイトでも派手派手で笑ってしまった。彼女も可愛くて大好きだ。

まだ1周目のクリアもしていないが、少しずつ楽しみながらプレイしている。今回はそのままデータを引き継いで繰り返しゲーム出来るということなので、ゆっくりこの楽しみを味わいたい。目指せベストエンディング!(もう中身は知ってるけどこの目で見たい)

Video Game スクウェア 2003/03/13 ¥8,190
ふたりの「秘密」を両者の側から別々に書いた短編集。AサイドとBサイドの秘密を1本ずつ合計2本の短編を、それぞれの作者が書いているアンソロジーだった。「ダ・ヴィンチ」に掲載されていたものをまとめたものらしい。趣向が面白いなあと思って買ったのだが、感想は「…んーまあまあ…か、な?」という程度。

ちなみにこのアンソロジーに参加している作者の中で、私は有栖川有栖氏と小川洋子氏、それに三浦しをん氏が元々好きなのだが、後者ふたりはともかく有栖川氏のこの話はちょっと今イチだった。火村とアリスのコンビにしたらもっともっと面白かったんじゃないのかなあ…どうもこのひとに男女の思いなどを書かれると違和感が。男同士の不思議なあの友情スタイルの方が彼らしい個性が出ていていいような気がする。

小川氏の短編は、どう考えてもこのひとにしか書けない感じ。大体電話アーティストという時点でどうしようもなく小川洋子だ。この絶対に平凡に流されない彼女の感性が好きだ。それでいてやわらかい恋の甘さと切なさを滲ませているあたり女流作家のいいところだなと思う。

三浦しをん氏は、よくも悪くも彼女らしかった。前者ふたりに比べて若さがメリットでありデメリットでもあった感じ。少し軽過ぎたかなあと思わないでもないが、あのアンソロジーの中では爽やかでよかったんじゃないかとも思う。

それ以外の作家さんについては特にコメントなしで。面白いのもあれば首を傾げるのもあり、それもまたこういったアンソロジーの醍醐味だろう。

アンソロジー メディアファクトリー 文庫 2005年3月
ひとによって大きくその評価というか感想が分かれてしまう1冊だと思う。どういう気持ちをいだくにせよ、それはきっと大きな奔流となる筈だ。それが悲しみであれ怒りであれ同情であれその他の感情であれ、普段眠っている分の感情までが肌の隅々から吹き出してくる感じ。心動く事象に餓えている方にオススメかもしれない。毎日がつまらなくて、生きていくのが退屈なひとは読んでみるといいかもしれない。感動して泣くのかもしれないし、彼女の気持ちの身勝手さに怒り出すかもしれない。いずれにせよ、ひととおりの感情の流れが落ち着いたとき、どこかすっきりしている自分に気付く。多分、そんな気がする。

この本のすべてはタイトルが物語る。だから、深くは言うまい。


ISBN:4167110067 文庫 東野 圭吾 文芸春秋 2001/05 ¥660
先日はお茶のカモミールだったが、今度は入浴剤のカモミールで。この香りは癒される。香りの湯気というのか、ふわふわと漂うあたたかな香りが身体の隅々まで浸透してゆく感じがたまらない。私は長風呂タイプなのだが、ぬるめの湯に乾燥ハーブのパックを浮かべてのんびりと目を閉じれば、どこの世界にだって行けそうな気がする。尤も眠くて夢の中というのも近いかもしれないが…何しろカモミールだ。不眠にはよく効くが風呂の中では安眠まで望んでいない(当たり前だ)。

今日も疲れていたのでこれで癒される。休日までまだまだ。頑張るぞ。
このカウントダウンライブには行った。行ったよ。あんなに幸せな時間はちょっとなかった。1年以上経ってもまったく色あせることはなくて、思えば妹と一緒に行った最後のライブなのだなあ。…言い方が悪かった。独身の妹と、である。結婚して東京に行ったので、夏以来顔を見てもいないが、お腹の子供は順調に育って、彼女の腹をがしがし蹴り飛ばしているらしい。先日のサッカーの中継中は特にひどかったそうだ。……ママが興奮し過ぎたんじゃないのかなあ……(笑)。

それはさておき、そんな思い出もあったりで本当に印象深いライブだった。何しろカウントダウンライブなど初めて参加したのだ。あの大人数と最愛のアーティストと共に新しい年を迎える感動と言ったらない。年明け最初の曲は勿論「YAH!YAH!YAH!」で、ライブは最高潮を迎えた。その感動が詰まったこのDVDは宝物である。彼らはまた暫くぶりにコンビを休止してしまったが、これからの音楽活動でもきっとたくさんの感動を与えてくれるだろう。私はそれを心待ちにしている。

ああ、出たばかりの25周年記念ライブのDVDが私を待っている。

DVD ユニバーサルミュージック 2004/03/31 ¥6,090
夜明けは沈黙のなかへ 〜イントロメドレー
SAY YES
もうすぐ僕らはふたつの針が重なる恋になる
Sons and Daughters 〜それより僕が伝えたいのは
good time
君が愛を語れ
心に花の咲く方へ
官能のEsplendida!
トウキョータワー
SOME DAY
追想 (Instrumental)
終章(エピローグ)
群れ
PRIDE
パラシュートの部屋で
僕はこの瞳で嘘をつく
BIG TREE
YAH YAH YAH
NとLの野球帽
晴天を誉めるなら夕暮れを待て
ロマンシング ヤード
THE TIME
太陽と埃の中で
intro
SAY YES
HANG UP THE PHONE
夢の飛礫
心に花の咲く方へ
追想 (Instrumental)
終章〜エピローグ〜
群れ
僕はこの瞳で嘘をつく
BIG TREE
YAH YAH YAH
ロマンシングヤード
THE TIME
太陽と埃の中で
気が付けばこのシリーズも25冊を数えた。読み始めたのは一体何年前だっただろう。作者がこのシリーズを休止する前のことだから……(数えるのをやめてみた)。連載を再開したときは本当に嬉しかったものだ。これ程に大勢のキャラクターが出て来るコミックもそうはない。だが、ひとりとして手抜きをされることなく、それぞれが独特の個性と輝きをもっているのが大きな魅力だ。

最新刊では、以前とは逆に石川の記憶喪失編が途中まで掲載されている。なんというか「必ず最後に愛は勝つー」という昔流行った某ソングを思い出すような…それにしてもいい仲間だな。こういう職場なら命をかけても惜しくないんだろうなあ…。その稀有な確率に思いを馳せれば目眩がするほどだ。魅力ある職場って、ダイヤモンドよりずっとずっと希少だと思うわけなのだった。

ISBN:B00007CCRO コミック 森本秀 冬水社
普段、ハーブティは殆ど飲まない私だが、疲労がピークに達するとこの香りを強く求めてしまう。多くの人々がこのお茶に癒されるカモミールティー。不眠症にも効くこのお茶は、一体何が作用して人に安らぎを与えてくれるのだろうといつも不思議に思う。

そろそろこのお茶が恋しくなってきたので、早めに美味しそうなところから茶葉を調達しよう。それにしてもカモミールティーとなるとどうして、お茶の専門店より圧倒的に健康ショップが引っ掛かるのだ(さもありなん…)。私はお茶のお店で買うぞー。
香水をつける気分にあまりなれないときにこれをつける。ふわりと漂っても嫌味も癖もない、気にならない香りだからだ。まあ子供用みたいなものだから当然かもしれないけど、私は結構好きな香りだったりする。疲れていてもこれなら大丈夫。

久しぶりに書く。またもやまとめ書きだ……過労気味です。誰だ、3月を決算月に決めたのは!
何度目かは忘れたけれど、また読み返しているところ。2巻の終わりでプロポーズされて(あそこで切るなんてひどい)、3巻は実際に式を挙げるまでのすったもんだだ。……とだけ書けばフツーの恋愛物のようなんだけども。イヴ&ロークにつきものなのは「連続殺人事件」だ…なんというかすごい。一体ニューヨークはどのくらいの頻度で連続殺人が起きているんだよとツッコミたくなるくらい頻繁に起こる。しかもそのすべてがイヴ・ダラス警部補の担当だ。……というのは冷静な頭の一部分の呟きであって、脳の大半はこのシリーズをこの上なく楽しんでいる。殺人事件の謎の深さ、トリックの見事さ、それを追いかけるイヴの潔癖なまでの真摯さ。彼女を支えるロークの度量の広さ。…控えめに言っても馬鹿ップルなふたりの会話。ぎりぎりのところでハーレクインではないのかもしれないけど、ジャンル分けをすればハーレクイン・ミステリーになる気がしてならない…。しかしもうあのロークの怒涛の愛の台詞にもすっかり慣れてしまった。慣れてしまった自分とイヴが怖い。

今回の殺人事件では、第1容疑者がイヴの親友だったり、その恋人を巻き込んだりと、相も変わらず彼女の身辺には「平穏」の二文字はない。親友であるメイヴィスは、イヴとはまったく違った意味で変わっている。でも、愛情に関しては彼女の方がまともなのかなあ…。勢いと愛で生きている彼女。イヴは彼女のあの生命エネルギーに惹かれているのかもしれない。

ミステリーの方はと言えば、かなりラストに近くなるまで私は犯人がわからなかった。元々ミステリーはそんなに強くないので私のレベルは元々低いのだが、それにしても秀逸なラストだったと思う。この巻からイヴの助手になるピーボディがメインで出て来る。彼女の真面目さ、まともさがあのシリーズの中ではひどく普通に見えてオアシスのようでもある。

何はともあれ無事に結婚できてよかったなあとしめる巻。」

ところで、いつのまにか10000HITになっていて驚いた。わーありがとうございます。
それから最近検索で異様に多いので、解説しておきますね。
平成16年度のど自慢チャンピオン大会で、鬼束ちひろさんの「月光」を歌って優勝したのは、高知商業高校1年の玉川麻美さんですよー(笑)。いずれはプロになりたいそうです。楽しみですね。

ISBN:4789721043 文庫 青木 悦子 ソニーマガジンズ 2003/09 ¥840
このひとの文章は、透き通った水と、それに濡れた緑の葉っぱと、道に転がる石ころと、硝子で出来た綺麗なアクセサリーと、焼きたてのパンと、ふわふわとした夢……そんなもので出来ている。それは小説であってもエッセイであっても変わらなくて、そのことがとても嬉しい。

この本はエッセイである。あるがしかし私小説のような雰囲気もある。現実が現実であって現実でない。不思議な空間で不思議な女性がゆったりと自分のペースで生きているのを垣間見る事が出来る。その擬似体験はこのひとの書いたものでなければ絶対に出来ないと保証する。

書かれる小説ほどに切なくはなく、小説ほどに甘くはなく、小説ほどに現実の匂いがしない、本当の話。このひとの書くものを読む度に私は幻想と現実のあいだを彷徨する。誰にも邪魔されないその時間は、生きていくのにきっと必要なものだと、忙しさに追われる今、痛感する。

ISBN:4043480040 文庫 江國 香織 角川書店 2004/08 ¥500
久々の完全な休日だったので、ゆっくりと読むことが出来た。本当にこの作家の短編は秀逸だと思う。世間ではどうしても長編小説の方が脚光を浴びがちだが、最近短編集も評価されるようになってとても嬉しい。個人的には作家は短編でその力が量られるべきではないかと思っているからだ。短い中でどれ程のメッセージを込め、自分の世界を構築出来るかにかかっている。それはどんなに長い話を書いても及ばない才能の世界だ。

必然的に、私は短編のうまい作家が好きである。ミステリーではこの有栖川氏が特に好きだ。火村と有栖川という二人の個性的なキャラクターを動かしながら、短編とは思えない鮮やかな結末を引き出す。この本はそんな宝のような短編の詰まった1冊だ。1冊の中でラストの感嘆を何度も味わうことが出来る。なんという贅沢だろう。

ちなみに、同じような理由で江國香織さんが好きだ。このひとが直木賞を受賞した本も短編集である。もっともっとたくさんの短編が読みたい。感動は1冊に1度とは限らないのだ。

ISBN:406182418X 新書 有栖川 有栖 講談社 2005/03/08 ¥903
映画が公開されたのは随分前になるが、未だにこのサントラはよく聴く。どの曲も満遍なくいい。手抜きがない。この映画には何度も足を運んだが、音楽にはいつも聞き惚れた。重厚感とあの深みは映画音楽とは思えない程だ。勿論映画音楽を軽視するつもりはないし、名曲がたくさんあるのは知っているが、どうしても映像に重きを置かれて、音楽は話題にならないことが多いような気がする。

このサントラはそんな人々の耳をも魅了したことは間違いがなく、未だにいろんな番組でこの曲が使われているのを聴くと、思わずにんまりしてしまうのである。

サントラ CD エイベックス・ディストリビューション 2003/08/06 ¥2,625
霧の境界線
黄金のメダル
ブラックパール号
ウィルとエリザベス
決闘
海賊の死刑
飢えたバルボッサ
血の儀式
月の光の中へ
海賊の洞窟へ!
海賊の印
ブーツストラップ
水中のマーチ
最期の銃弾
彼こそが海賊

オペラ座の怪人

2005年3月19日 映画
念願叶ってようやく観に行くことが出来た。3連休とあって人出が多く、オペラ座の怪人も公開から暫く経つというのに満員御礼。すごい。

1870年パリのオペラ座で、プリマドンナが事故に巻き込まれ役を降板。新人のバレエダンサーのクリスティーヌが大役を得て、舞台を成功に導く。しかし、その姿をじっと見つめる仮面の男がいた。幼なじみの男性ラウルと再会して喜ぶ彼女を、仮面の男は地下深く連れ去る。
作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの傑作ミュージカル『オペラ座の怪人』は、日本でも劇団四季が大ヒットさせたので知っている人も多いだろう。この舞台をジョエル・シュマッカー監督が映画化。ウェバーの音楽を最大限にいかすために、ドラマはミュージカル構成。よってネームバリューよりも歌唱力のある役者が集められ、怪人にジェラルド・バトラー、クリスティーヌにエイミー・ロッサム、ラウルにパトリック・ウィルソンが抜擢され、吹き替えなしで見事に演じ、歌いあげている。オペラ座の美術、衣装、めくるめく映像など、贅の限りをつくしたようなまぶしさで、ヴィジュアルがこの悲劇を盛り上げるのに一役買っているといっても過言ではないだろう。


元々小説の方はうんと昔から何度か読んでいて、劇団四季のミュージカルも観ているので、ストーリーに関してはもうすっかりわかっている。なので話を追うよりそれ以外にじっくりと目を向けることが出来てとても楽しかった。

豪華絢爛なオペラ座。吸い込まれるように入ってゆく着飾った人、人、人。舞台の上のダンサーやシンガー。その裏で戦争のような忙しさで走りまわる人々。裏方。そして――ファントム。

自分で想像していたとおりの、イメージを裏切らないオペラ座の地下でとても嬉しくなった。ああこうだ。こうだったと見たこともないくせに深く納得をする。靄が立ち込め、色を深く染めて辺りに満ちる水。むき出しの壁。無数の燭台。一台のピアノの回りには、書き途中の楽譜が散乱している。それから布をかけられた鏡、鏡、鏡。ファントムのひそやかな生活空間には音楽と悲しみと孤独があふれていた。

今回、ファントム役を演じられた俳優さんは精悍な顔立ちのハンサムガイで、それゆえにあの醜く崩れ落ちた半顔が痛々しい。でも個人的な感想ではそれでもラウルよりずっと格好良かったと思うのだが…。クリスティーヌの選択をどうかと思ってしまった私はやっぱり、純情や一途、貞節を重んじる日本人であって、あの作品は恋多きフランスのものなのだ。ちなみに普段そんなことを思ったこともない。不思議だな…。
先日のマンゴーティはさておき、知人からローズティをもらった。この写真のような蕾状のお茶である。硝子の壜に閉じ込められた息吹たちは、その成長を若く美しいときで止めたまま、色鮮やかな赤を私の目に映している。なんだか飲むのが勿体無い。鑑賞用ではないだろうかと思っていたが、どうやらこれは漢方らしい??? 美容にいいのか…なるほど…今更どうこうしても手遅……ごほごほごほ。まあ、綺麗なものを眺めているだけで心の栄養にはなる(どうして飲まないんだ)。
大変気になるお茶が……。マンゴーも紅茶も大好きだが、このふたつが組み合わさるとどういうことになるのだ。マンゴーの果実自体はねっとりとした甘さのある果物である。私は果実そのものより、果実を使った菓子が大好きだ。

対して紅茶は、茶葉本来の味を楽しむのが好きである。どちらかというとフレーバーティはあまり好まない。だがマンゴーである以上どう考えてもこれはフレーバー。あのねっとりとした甘さが紅茶に……。案ずるより生むが易しというか百聞は一見(味?)にしかずともいうことだし、頼んで飲んでみるのも一興か……。
3月頭に出たシリーズ最新刊。ようやくギブが愛情を認識した……んだが、ルナシィ化してしまったツキシロは彼女にしてみれば妥当な、ギブにしてみればとんでもない選択をしようとしている。そんなところで切れていた。………殺生な………。あんなあざといところで切っていいのか悶えるぞ! 新キャラもいろいろ個性的で過去や大きな謎がありまくりで終焉に向かってそろそろ動き出したのかなーと思ったり。オウカはいい。ギブじゃないが、オトコを見る目があるなあ。そうか、ビルか。さすがだオウカ。

ところで決算目前で仕事が鬼のような忙しさで、まとめて数日分の更新をすることになってしまった。もうそれって日記じゃない…(元々その日にあったことなんて殆ど書いてないがここ)。まだもう暫くは忙しい日々が続きそうだ。週末まで頑張って生き延びようそうしよう…。


ISBN:4044497052 文庫 櫻 林子 角川書店 2005/02/25 ¥500
シリアスとコメディのバランスがすごく良いシリーズ。このひとと決めたただひとりの守護に回った精霊は、最愛の主人の死のときまでその姿が主人からは見えなくなってしまうという…普通ならばこれは切ない悲劇だ。実際主人公の姫の兄王子の悲恋のエピソードもあった。それでも、前向きな悲劇であって後味はやわらかい切なさで心に優しい。今はまだ、姫の護衛として人間のふりをしてそばにある闇の精霊は、彼女を愛するがゆえに彼女の守護になるであろう未来に苦悩している。

本格派ファンタジーファンには物足りないだろうが、これはこれで楽しく読めていいんじゃないかなと思う。ファンタジーを不得手にしているひとにも構えることなく読める作品だろう。

今回も深く悩める闇の精霊が最後にどんな結末を選ぶのか。まあいろいろ彼女には秘密にしているようだけど、彼女のようなタイプには理屈や常識なんてものが通じないことを彼も学習すべきだろう。いい意味で彼を裏切るに違いない未来の女王に乾杯。姫と闇の精霊の未来が明るい事を祈って。

ISBN:4592175182 コミック 朔野 安子 白泉社 2005/03/05 ¥410
このひとの犯罪学者&作家のコンビシリーズが大好きだ。つい先日、新書の方でシリーズ最新刊が出たのだが、忙しくて本屋に行けていない。明日行けたら絶対に買わねば。何はなくとも火村。久々の再会に胸が踊る。

それはさておき、これはシリーズの作者有栖川有栖氏のエッセイである。タイトルどおり、著名な推理小説で使われた舞台の半紀行エッセイのような形を取っている。ミステリーには若干弱い私だが、このエッセイを読んでそれぞれの作品を読んでみたいと思った。つまり本としては成功なわけだ。同じ推理小説作家の視点から見ているので、普通ならば気付かない点をポイントとしてあげていたり、表現がミステリー独特の少し突き放したような、現実的な怜悧さを持っているのが興味深い。

それにしてもこのひとは本当にミステリーが大好きなのだなあ。最後の感想はその一言に尽きた。

ところで昨夜はここのサーバ、落ちてたのかな??

ISBN:4101204349 文庫 有栖川 有栖 新潮社 2005/01 ¥700
何故今更この曲のレビューかというと、夜にNHKで放映されていた「平成16年度のど自慢チャンピオン大会」でグランドチャンピオンに輝いた女性がこの歌を歌っていたのだ。ちなみにのど自慢を見る趣味はあまりない。家人がかけていて、彼女が歌い始めたときに夕飯に呼ばれたというそれだけのことである。でもとてもいいものを聴かせてもらった。ものすごく伸びのある迫力の美しい声で会場を魅了していた。この歌が大好きなのでとてもしあわせだった。

他のひとの歌を聴く前に、彼女が優勝だと思った。審査員に裏切られなくてよかった。しばしばああいう番組の審査は視聴者を裏切り、裏を勘ぐらせてしまうのだが今回はそんなことはなかった。よかった、本当に。しみじみとそう思う程うまかった。

きっとプロになるだろう。既にプロだと言われても遜色のない歌声。鬼束のこの難しくも聴かせる歌に臆することなく歌い上げたあの技量。そのままにしておくにはあまりにも勿体なさ過ぎる。名前覚えておけばよかった。今更にして後悔…。のど自慢って、グランドチャンピオン大会なんかもあるのかな。もう一度彼女の歌声が聴きたい。是非。

鬼束ちひろ 羽毛田丈史 CD 東芝EMI 2000/08/09 ¥1,020
月光
Arrow of Pain
月光(インストゥルメンタル)
タイトル長いなあ…。要するにネイル。マニキュア。マジョリカマジョルカの奴。私はマニキュアをコレクションするのが好きだ。元々爪が薄くて柔らかいので、マニキュアでコーティングしないとすぐに割れてしまう。つまり爪の強化のためなのだ。おしゃれではなかった。しかしどうせなら楽しくやりたい。そういうわけで気が付けばコレクションなどするようになっていた。毎日色を変えて楽しんでいる。何か間違っている気もする…。

このシリーズのネイルはとても乾くのが早くて重宝している。何色か持っているが(殆どもらいものだけど)そのうち一番好きなのがこの「詐欺師」という色。おまえにぴったりだなという評価がムカつく今日この頃だった(色ではなくてどうせこのネーミングだろうと踏んでいる)。青紫でレインボーの光沢があってものすごく綺麗な色だ。実際に塗った色はやわらかくてやさしい風合いがある。青い爪にはならないのでご安心を。

ちなみに「詐欺師」だと思って最初に買ったこのシリーズのネイルは、「勝負運」だった…ある意味私にぴったりである…。恋愛運じゃないところがひどく私らしくて笑ってしまった。「勝負運」はそれにかけて仕事で勝負の日によく塗っている。今のところ割と信憑性がありそうな?

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