放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 茅田 砂胡
2006年9月25日 読書
暫く前、ちょっと調べものをしていたときにふと見つけたこの本。うっかり読み返してしまってハマリ直した。
このシリーズは今はなき大陸書房から別のタイトルで出ていたときから初版で買っていたので、揃っていたのは勿論新書版(大陸倒産後中公に移動したので、そちらのCファンタジアノベルスで揃えていた)なのだが、引越しのときに場所を取るので売ってしまっていたのだった。
この最初の巻だけはたまたま文庫におりたときに買っていたものなのだが、続きが読みたくて仕方がない。そんなわけで古本屋巡りを続けている。インターネットの古本屋はこういうとき便利だなあとしみじみ。しかし意外にこのシリーズは売られていない。文庫は勿論のこと新書もである。あまり手放したくないと思われているのだとしたら、すごいものだと思う。イラストは新書版にしかついていないからさもありなん。
沖さんの美麗でそれでいて迫力のある挿絵は当時も今も心惹かれるものがある。
複雑な生まれと育ちの果てに人間離れしてしまったグリンダ(実際これって宇宙人になるのだろうか。いやパラレル??)と、海よりも広い懐で鷹揚に彼女(というか彼というか)を受け止める大器のウォル。このふたりを結び付けた友情とも愛情ともつかない深く強い絆に何よりも憧れる。男と女だとか男と男だとかそんなものじゃなくて、生命と生命との繋がりという気がする。この現実味の薄い遥かな最強の絆こそが、この本の一番のファンタジーだろう。
有り得ないからこそ、それに憧れてやまないのだ。
ISBN:4122041473 文庫 茅田 砂胡 中央公論新社 2003/01 ¥680
このシリーズは今はなき大陸書房から別のタイトルで出ていたときから初版で買っていたので、揃っていたのは勿論新書版(大陸倒産後中公に移動したので、そちらのCファンタジアノベルスで揃えていた)なのだが、引越しのときに場所を取るので売ってしまっていたのだった。
この最初の巻だけはたまたま文庫におりたときに買っていたものなのだが、続きが読みたくて仕方がない。そんなわけで古本屋巡りを続けている。インターネットの古本屋はこういうとき便利だなあとしみじみ。しかし意外にこのシリーズは売られていない。文庫は勿論のこと新書もである。あまり手放したくないと思われているのだとしたら、すごいものだと思う。イラストは新書版にしかついていないからさもありなん。
沖さんの美麗でそれでいて迫力のある挿絵は当時も今も心惹かれるものがある。
複雑な生まれと育ちの果てに人間離れしてしまったグリンダ(実際これって宇宙人になるのだろうか。いやパラレル??)と、海よりも広い懐で鷹揚に彼女(というか彼というか)を受け止める大器のウォル。このふたりを結び付けた友情とも愛情ともつかない深く強い絆に何よりも憧れる。男と女だとか男と男だとかそんなものじゃなくて、生命と生命との繋がりという気がする。この現実味の薄い遥かな最強の絆こそが、この本の一番のファンタジーだろう。
有り得ないからこそ、それに憧れてやまないのだ。
ISBN:4122041473 文庫 茅田 砂胡 中央公論新社 2003/01 ¥680
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