このシリーズは本当に出演者の年齢層が高い。10代や20代の主人公にありがちがきゃらきゃらしたところがないので、落ちついて読める。傭兵隊アード=ケナードの作品もこれで4冊目くらいになる筈だが、最初の3冊は、それで1本のエピソードを扱っていたので、作品としてはまだ2本目だ。他にもいろいろなシリーズを持たれてる作家さんゆえ、次はしばらく出ないだろうが、気長に待とうと思う。

傭兵として生きることの切なさと痛みと、影と過去の暗さを根底に滲ませながら、前向きに明るく生きているのがいい。何より仲間を大切にするあの姿勢にとても惹かれるものがある。女がかかわるとこうはいかないだろう。しかしこういう男の世界を見る度に、自分の女らしい部分の少なさに気付いて苦笑する。

本当は、同性の友人たちとも男同士のような友情をわかち合いたいのだけど。(まあ無理ですなー…)

ISBN:4125009570 新書 駒崎 優 中央公論新社 2006/09 ¥945

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