姫椿  浅田次郎

2005年11月28日 読書
他の方のブログを拝見して、一度読んでみようと思った1冊。実はまだ半分くらいしか読んでいない。短編集なので通勤向きだと思う。一日1本ペースくらいで読んでいる。

このひとの本は1,2冊しか読んだことがないのだが、本によってまったく色を変えるのがすごいと思う。何でも書けるひとだ。短編集だから余計にこの作家の多彩さがうかがえる。

個人的には、ゲイバーのママが死んだ話が気になった。こういうサイドから物を見て書けるひとって、すごいなと素直に。表題作の姫椿もいい。切なさと、おかしみと、現代の乾いた空気が呼ぶかなしさが、短い話のひとつひとつの中で見事に描かれている。

ISBN:4167646048 文庫 浅田 次郎 文藝春秋 2003/09 ¥540

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