運命は剣を差し出す (3) 駒崎優
2005年9月13日 読書
もう何度も読み返した本だが、そう言えばレビューしていなかったので今頃ひっそり上げてみる。この作家さんの数あるシリーズの中で、私はこれが一番のお気に入りだ。主人公も、そして周囲も三十路のおっさんばっかだけど(笑)。そこがまたいいのだ。すごくいい。こういうファンタジーの主人公にありがちな青臭さもなく、それでいて充分に若々しさを保っている。悲惨な過去を今は穏やかな笑みで許容し、生きてゆくためのずる賢さを持ちながら、人の情を深く解し、愛情を忘れない。やはり男の真価は三十路からだろう、うん(何を根拠に一体)。
今作にて、バンダル・アード=ケナードの第一部は完結である。随分たくさんの伏線がはられていたように思うが、それを無理なくストーリーの中で花開かせているのはさすがだと思う。それにしてもヴァルベイドがやけにアラゴルンに(見た目が)似ている…と思ったら、イラストレーターさんは指輪で同人活動されているらしい。うーん納得。
とにもかくにもジア・シャリースがいい男。色男という意味ではなくて、人間として、隊長として愛すべき人物であるということ。本当にこのバンダルまとめていい男だらけ。個人的にはバンダル・ルアインの隊長もかなり好きなのだが。こう、人生の年輪を格好良くその身に纏っている男のひとは、本当に魅力的だと思う。
第二部はいつかなあ。次の新刊は友人からの情報によると「歓楽の都」シリーズらしい。これも気になるところで終わっているので楽しみだ。
ISBN:4125008922 新書 駒崎 優 中央公論新社 2005/06 ¥945
選挙が終わり、結果が出て、街頭インタビューで感想を聞いているのをテレビで見たが、どうやら自民党に投票したひとの多くがこのような与党大勝利を予想していなかったらしい。一党独裁という形になって初めてその危機に気が付いたみたいだけど、あまりに無責任だと思う。選挙を軽く見ている証拠だ。一番呆れたのが、自民党に期待する政策が「年金」と答えながら自民党に投票したひとたちだ。だから、自民党は「郵政民営化」しか公約してないんだっての。頼むよまったく。
一党で過半数を取ったということは、どんな無茶な法案だろうと成立させることが出来るということだ。でもまあおそらく今の首相は、己の評判を落とすような法案は出さないような気がする。何しろ今回の投票結果も彼個人の人気投票だったわけだから。
問題は、総理が変わったときだ。今回、自民党に投票したひとは、てのひらを返される前にどうか目を覚ましてほしい。
今作にて、バンダル・アード=ケナードの第一部は完結である。随分たくさんの伏線がはられていたように思うが、それを無理なくストーリーの中で花開かせているのはさすがだと思う。それにしてもヴァルベイドがやけにアラゴルンに(見た目が)似ている…と思ったら、イラストレーターさんは指輪で同人活動されているらしい。うーん納得。
とにもかくにもジア・シャリースがいい男。色男という意味ではなくて、人間として、隊長として愛すべき人物であるということ。本当にこのバンダルまとめていい男だらけ。個人的にはバンダル・ルアインの隊長もかなり好きなのだが。こう、人生の年輪を格好良くその身に纏っている男のひとは、本当に魅力的だと思う。
第二部はいつかなあ。次の新刊は友人からの情報によると「歓楽の都」シリーズらしい。これも気になるところで終わっているので楽しみだ。
ISBN:4125008922 新書 駒崎 優 中央公論新社 2005/06 ¥945
選挙が終わり、結果が出て、街頭インタビューで感想を聞いているのをテレビで見たが、どうやら自民党に投票したひとの多くがこのような与党大勝利を予想していなかったらしい。一党独裁という形になって初めてその危機に気が付いたみたいだけど、あまりに無責任だと思う。選挙を軽く見ている証拠だ。一番呆れたのが、自民党に期待する政策が「年金」と答えながら自民党に投票したひとたちだ。だから、自民党は「郵政民営化」しか公約してないんだっての。頼むよまったく。
一党で過半数を取ったということは、どんな無茶な法案だろうと成立させることが出来るということだ。でもまあおそらく今の首相は、己の評判を落とすような法案は出さないような気がする。何しろ今回の投票結果も彼個人の人気投票だったわけだから。
問題は、総理が変わったときだ。今回、自民党に投票したひとは、てのひらを返される前にどうか目を覚ましてほしい。
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