先週の古本屋の戦利品の中の1冊。このひとの詩集は殆ど読まないのだが(どうも私の感覚にヒットしないらしい)、エッセイならと思い、読んでみた。面白くないわけではないのだが、正直、間にある自筆の部分はいらない気がした。読んでいる最中の気持ちをいちいち壊されるような感じで有り難くない。人に読ませるという気があるのなら、もっと読みやすい画面にしたらいいんじゃないだろうか。絵と文章と別々のページならまだいいのだが、文章がある隙間にらくがきのように絵や手書きの小さい字が入るのでかなりうるさかった。

日記から推察するこのひとのデイリーライフは面白いと思うので、余計に残念だったような気がする。でもきっとこのひとはこれが持ち味なのだろうから、単に私の好みとは合わなかっただけなのだろう。とりあえず時間の隙間を埋めるのには十分満足したのでこれはこれでよしとしよう。次は何を読もうかな。

ISBN:4041673380 文庫 銀色 夏生 角川書店 1999/08 ¥600

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