友人に借りて読んだ。チャイナ・ファンタジーのようなので彩雲国みたいな話かと思ったら、主人公は秀麗に比べるとずっとおとなしかった。これはこれで楽しめたが何か物足りないかも。作者はこれがデビュー作らしい。そしてこれを貸してくれた友人は、2冊目の本は外れだった…とがっかりしていた。うーん。デビューしたての人というのは大変だ。まだたった2冊しか出していないのに、もう見切りをつけられてしまったりするのだな…ぶるぶる。

なんだか説明的な個所が多くて閉口した。あれが会話の中やナレーションの間でなめらかに語られるようになったら、もっと面白くなると思う。2冊目が駄目でも、3冊目はもっと面白くなるかもしれない。一度でも面白い本を出した人ならきっとそれが可能な筈だ。なんか新人さんの本を読む度にそう思ってひそかに応援してしまうのだった。

ISBN:4062557657 文庫 由羅 カイリ 講談社 2004/11/01 ¥662

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