自分に教育を施し、一人前のメイドに育ててくれた老婦人と死に別れてエマが独りになってしまう巻。屋敷の片付けもほぼ終わり、深夜、目が覚めて独りきりで暖炉の前にうずくまって涙を零すエマが切ない。本物の孤独というのはああいうのを言うのだろう。現代人はよく孤独を気取りたがるけれど、そういう人間に限って、本物の孤独を知らないのではないかと思うときがある。幸運なことに私もまだ知らずにいる。いつか彼女のようにひとりで泣くことがあるのだろうか。思い起こすのは失ったひとばかりで。
ただひとつ、次に再会の予感を残して終わっているので希望の巻とも言えるかもしれない。尤も、前述のように前途多難の恋には違いないのだけれど、彼女はまだ独りではないのだ。それに勝る幸せはないのかもしれない。
ISBN:4757716427 コミック 森 薫 エンターブレイン 2003/11/25 ¥651
ただひとつ、次に再会の予感を残して終わっているので希望の巻とも言えるかもしれない。尤も、前述のように前途多難の恋には違いないのだけれど、彼女はまだ独りではないのだ。それに勝る幸せはないのかもしれない。
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