何度目かは忘れたけれど、また読み返しているところ。2巻の終わりでプロポーズされて(あそこで切るなんてひどい)、3巻は実際に式を挙げるまでのすったもんだだ。……とだけ書けばフツーの恋愛物のようなんだけども。イヴ&ロークにつきものなのは「連続殺人事件」だ…なんというかすごい。一体ニューヨークはどのくらいの頻度で連続殺人が起きているんだよとツッコミたくなるくらい頻繁に起こる。しかもそのすべてがイヴ・ダラス警部補の担当だ。……というのは冷静な頭の一部分の呟きであって、脳の大半はこのシリーズをこの上なく楽しんでいる。殺人事件の謎の深さ、トリックの見事さ、それを追いかけるイヴの潔癖なまでの真摯さ。彼女を支えるロークの度量の広さ。…控えめに言っても馬鹿ップルなふたりの会話。ぎりぎりのところでハーレクインではないのかもしれないけど、ジャンル分けをすればハーレクイン・ミステリーになる気がしてならない…。しかしもうあのロークの怒涛の愛の台詞にもすっかり慣れてしまった。慣れてしまった自分とイヴが怖い。

今回の殺人事件では、第1容疑者がイヴの親友だったり、その恋人を巻き込んだりと、相も変わらず彼女の身辺には「平穏」の二文字はない。親友であるメイヴィスは、イヴとはまったく違った意味で変わっている。でも、愛情に関しては彼女の方がまともなのかなあ…。勢いと愛で生きている彼女。イヴは彼女のあの生命エネルギーに惹かれているのかもしれない。

ミステリーの方はと言えば、かなりラストに近くなるまで私は犯人がわからなかった。元々ミステリーはそんなに強くないので私のレベルは元々低いのだが、それにしても秀逸なラストだったと思う。この巻からイヴの助手になるピーボディがメインで出て来る。彼女の真面目さ、まともさがあのシリーズの中ではひどく普通に見えてオアシスのようでもある。

何はともあれ無事に結婚できてよかったなあとしめる巻。」

ところで、いつのまにか10000HITになっていて驚いた。わーありがとうございます。
それから最近検索で異様に多いので、解説しておきますね。
平成16年度のど自慢チャンピオン大会で、鬼束ちひろさんの「月光」を歌って優勝したのは、高知商業高校1年の玉川麻美さんですよー(笑)。いずれはプロになりたいそうです。楽しみですね。

ISBN:4789721043 文庫 青木 悦子 ソニーマガジンズ 2003/09 ¥840

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