このひとの犯罪学者&作家のコンビシリーズが大好きだ。つい先日、新書の方でシリーズ最新刊が出たのだが、忙しくて本屋に行けていない。明日行けたら絶対に買わねば。何はなくとも火村。久々の再会に胸が踊る。

それはさておき、これはシリーズの作者有栖川有栖氏のエッセイである。タイトルどおり、著名な推理小説で使われた舞台の半紀行エッセイのような形を取っている。ミステリーには若干弱い私だが、このエッセイを読んでそれぞれの作品を読んでみたいと思った。つまり本としては成功なわけだ。同じ推理小説作家の視点から見ているので、普通ならば気付かない点をポイントとしてあげていたり、表現がミステリー独特の少し突き放したような、現実的な怜悧さを持っているのが興味深い。

それにしてもこのひとは本当にミステリーが大好きなのだなあ。最後の感想はその一言に尽きた。

ところで昨夜はここのサーバ、落ちてたのかな??

ISBN:4101204349 文庫 有栖川 有栖 新潮社 2005/01 ¥700

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