久々に読んだ江國氏の本。これは短編集だった。短編が大好きな私にはとても嬉しい1冊だ。確かこの本で彼女は山本周五郎賞を取ったのではなかったか。短い中に中身の濃くしっかりした話が、宝石箱の中のアクセサリーのように輝いている本だった。

泳ぐのに、安全でも適切でもありません

誠、人生とは危険に満ち満ちたものであることだよ。それでも、危険区域に知らず足を踏み入れていたり、それにひょんなことから気が付いてみたけれど、もう後戻りは出来ない遠いところまで流されていたり、後1歩で危険の中に入るところを免れていたりだとか、本当に人それぞれでおもしろい。

ISBN:4087477851 文庫 江國 香織 集英社 2005/02 ¥480

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