最近いろんなアーティストがベストアルバムを出している。好きなアーティストの確率がとても高くて大変だ…。あれもこれもそれもほしい。ここ一年ほど仕事がとんでもなく忙しく疲れているせいか、音楽を聴く余裕があまりなかった。年明け、唐突に音楽にものすごく飢えていることを思い出す。そんなわけで近頃はもっぱらCDハンターと化してみたり。ああ財政難……(レンタルで済ませてるものが多いとは言え)。

鬼束ちひろは何と言っても「infection」。個人的な好みなので聞き流して構わないが、私はこの曲にとても救われたことがある。あるきっかけとなった歌だ。とにかくその頃の私は様々なことで疲れていて、毎日が楽しいとはとても思えなかった。静かな歌なんて聴きたくない。一緒にどこまでも落ち込んでしまうのが怖かった。それなのに、この歌を聴いた途端、何かがすとんと落ちた。

爆破して飛び散った心の破片が
そこら中できらきら光っているけど
いつの間に私はこんなに弱くなったのだろう


なんだか目が覚めた。こんなの私らしくないなと開き直れた。それからこのひとの「月光」を聴いて元気になった。どちらかと言えば他力本願的な歌詞で、自分の足で立たなくちゃと思う。言わば逆説的な立ち直り方が私のスタイルらしい。

そんなわけで、とても懐かしい気持ちで彼女のベストアルバムを聴いている。ただ我武者羅で、子供で、一生懸命だった頃の自分が、頬の傷を手の甲で拭いながら立っているのが見える。


鬼束ちひろ 羽毛田丈史 CD 東芝EMI 2004/12/01 ¥3,059
流星群

眩暈
月光
infection
We can go
Fly to me
シャイン (album version)
BACK DOOR (ALBUM VERSION)
King of Solitude
CROW
茨の海
私とワルツを
call
Sign

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