十二人の怒れる男

2004年12月13日 映画
大学時代、吹替も字幕もなしで見た作品。しかし本当に心から感動できる映画だ。ストーリーはとてもシンプルで舞台もひとつの場所から動かず、今流行りのCGもなければ、アクションもサスペンスもない。それでいて深く心に刻み込まれ、一生忘れられない作品である。

有罪と決まりかけていた少年をひとり無罪と信じた主人公が、自分以外の11人の陪審員を、そのなめらかな弁舌と情とで「有罪」から「無罪」へと心を変えさせる物語である。

当時、英会話の課題として出されたこの映画。所謂ヒアリングの練習のためで、必死に彼の言葉を聞き取っていたことを思い出す。今も耳に残る「Not guilty」の独特の響き。司法とはこうあるべきと示した素晴らしい名作である。最高裁判所の裁判官に是非見てほしいというか、見た感想を聞いてみたいのだけど…さてさて。


DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004/04/02 ¥2,090 17歳の少年による殺人事件の裁判で、12人の陪審員中11人は有罪に投票するが、ひとりだけ証拠に疑問を持ち無罪を主張。白熱する議論と説得の中、ひとり、またひとりと無罪の方へ心が傾いていく…。 レジナルド・ローズのTVドラマの映画化で、テレビ版を演出した社会派の名匠シドニー・ルメットが監督。密室の中、決して名前が明かされ…

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