アマゾンでの売上人気2位……さすが。それなら一般書店で探そうとしてもなかなか見つからないわけである。ネット注文の方が早いかな?

映画は日曜に観てきた。混雑を避けて朝一番の回で行ってきたのだが、朝早くのせいなのか子供たちは皆おとなしく腰かけて映画を楽しんでいたようだった。おかげで私もゆっくり楽しめて満足。

ストーリーは今までの中でもかなりわかりやすく易しい方だったと思う。シンプルな原作に、宮崎風の味付けをした料理といった感じ。CGが違和感なくとけ込みながらも、アナログのやさしい風合いが生き生きとした画面はさすがだった。

一番驚いたのはキムタク・ハウルが想像以上にハマッていたことだ。大変失礼ながら、周囲のキャラの声優の殆どがベテラン舞台俳優中心だったため、彼だけが浮いてしまうのではないかと思っていたのだ。でも、軽くて気弱でやさしくて一途なハウルを、キムタクはとても丁寧に演じていたように思う。彼自身の癖を出来るだけ廃していたので、最初は誰が演じているのかわからなかったくらいだ。

時間の都合だろう。どうしても省かれざるを得なかった設定のせいか、上映終了後も疑問がいくつか残った。それでも、改めて原作を読んでからもう一度じっくりと味わいたい作品だと思った。上映後の夢から覚めたような余韻がこのひとの作品のたまらないところだと思う。今回もとてもやさしくて美しい夢を見せてもらった。

ISBN:4198607095 単行本 西村 醇子 徳間書店 1997/05 ¥1,680

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