ばらいろ すみれいろ
2004年10月26日 コミック
「ラスト・コミックス」のオビが切ない、あとり硅子さんの最後の1冊である。やわらかく、やさしい画風と雰囲気が特徴のこの漫画家さんは、今年の7月に病気で亡くなられたそうだ。デビューコミックスを発売日当日に買っていた私としては、この訃報を知った日はかなりのショックだった。最近、夭折の漫画家、作家さんが増えているような気がしてならない。無理な生活や心労が祟るのだろうか。不慮の事故の方もいらっしゃったが、この方やトリブラの作家さんなど、死因は不明のため推測しか出来ないが、彼らの生涯が最期までしあわせだったことを願ってやまない。今はやすらかに眠られているだろう、彼女に、今までありがとうと言えたらなあと思う。
この最後の本は、彼女自身の編集が間に合わなかったようだ。しかし「ばらいろすみれいろ」というタイトルがぴったりのやわらかい色彩で悩める青年の表紙は、彼女らしさを醸し出している。彼女の個性がぎゅっと詰まった、最後を飾るにふさわしい短編集。頁を繰る度に、この才能が失われたことを惜しむ。この本はずっと大事にしてあげたい。
ISBN:4403617662 コミック あとり 硅子 新書館 2004/09/25 ¥546
この最後の本は、彼女自身の編集が間に合わなかったようだ。しかし「ばらいろすみれいろ」というタイトルがぴったりのやわらかい色彩で悩める青年の表紙は、彼女らしさを醸し出している。彼女の個性がぎゅっと詰まった、最後を飾るにふさわしい短編集。頁を繰る度に、この才能が失われたことを惜しむ。この本はずっと大事にしてあげたい。
ISBN:4403617662 コミック あとり 硅子 新書館 2004/09/25 ¥546
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