今年の1月に観に行った映画だ。

モータースポーツファン歴が10年を超える私にとっては、原作がコミックであるとか何とかはむしろ付属のことで、題材が「ル・マン24時間」であると聞けば、観に行くのは必然のことだった。

ヨーロッパ映画を観るのは滅多にないことで、それゆえか、出演している俳優は誰も知らなかった。でも主役のミシェル役の俳優さんは目許の涼しげな綺麗な俳優さんで、レーシングスーツがすごくよく似合っていた。ライバル役の俳優さんとの対比がよかったと思う。ストーリー的にはさすがコミックと言うような部分もあったが、レースシーンの迫力には息を呑むものがあり、よく録れていたと思う。耳に残るエギゾースト・ノートはいつ聞いても心地良い。赤と青のマシンは、アスファルトの上で眩しく目に映った。ミシェルと恋に落ちる女性もレーシングドライバーである。嫌味な感じのない、男っぽくもあり女らしくもある女優さんで好感が持てた。

24時間続くレースの間の緊張、喧騒、動揺、数多く起こるハプニング、チームスタッフのモニターを見つめる真剣な目、擦れたタイヤ、カウルの鈍い反射、そのすべてが心踊るモチーフだ。実際のル・マンでは目にすることの出来ない裏側の苦悩や苦労や汗の結晶を見ることが出来て、それだけでこの映画は良かったと思う。正直、見る前の期待度よりはずっと出来が良かった。さすがはリュック・ベッソンといったところか。

またこんな風にモータースポーツを題材とした映画に会えると嬉しい。


DVD アスミック 2004/07/09 ¥4,179 ヨーロッパで大人気のコミックを、リュック・ベッソン脚本(本人も一瞬登場!)で映画化。カリスマ的な強さを誇るカーレーサー・ミシェル率いるチーム「ヴァイヨン」が、長年の宿敵チーム「リーダー」とル・マン24時間耐久レースで決着をつけようとする。しかし、リーダーの陰謀でミシェルの仲間が事故死。さらにル・マン直前にミシェルの…

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