これでオリンピックの柔道が俄然面白くなった。ハマッて読んでいた当時はまだ古賀さんが現役だった…。アテネで彼がコーチとして出ているのを見て、随分と時間が流れたのだなとしみじみ思ってしまった。

シリアスだけじゃなくてコメディだけじゃなくてほんのりいろいろあって、友情もテイストとしてうまく加味してあって、要するに1冊で何度も美味しい。少年漫画にしてはすっきりとして綺麗な絵柄だと思う。何より大勢のキャラクターたちに被ることなくそれぞれの個性を与えている。各学校のカラーがとても魅力的で、それは監督に至るまで手が抜かれることはない。

格闘技に抵抗のあるひと、スポ魂漫画が苦手なひとでも気軽に読めると思う。思わず笑いながら、思わず頷きながら、思わず握った手に力をこめながら、気がつけばすっかりとりこになった自分に気付く。きっと、10年後にまた読み返しても当時の新鮮な笑いをそのままに再現できる気がする。

ISBN:409125733X コミック 河合 克敏 小学館 2000/08 ¥710

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