観用少女(プランツ・ドール) (4)
2004年10月16日 コミック
プランツ・ドール。この名前そのものが綺麗だなあと思う。観賞のための生きたお人形さん。でもこの人形たちにはそれぞれの個性があって、彼女たちは眠りながら自分だけのたったひとりを待っているのだ。とてもロマンチックな設定である。彼女たちが恋うるのは若く有望な素晴らしい青年ばかりではなくて、余命いくばくもない貧乏な青年だったり、孤独な売れっ子モデルだったり、純真無垢な子供だったりする。彼女たちの武器はその愛らしい見てくれくらいしかないのに、ひとめ彼女たちと目を合わせたものはとりこにならざるをえない。彼女のためなら生活も変えるし、すべてを捧げても惜しくはないと思えてしまうのだ。人間にとってそこまでの対象を見つけられるということは、ある意味幸せなのかもしれないが。
このプランツ・ドールはあるお店でしか売られていない。その店主というのがまたおそろしく変なひとである。人形たちの管理人に過ぎないというその年齢不肖の謎めいた主人は、美味しい茶を振るまい、穏やかな笑みを浮かべながら鋭い一言で、来店する客の真実を突いてゆく。プランツ・ドールの生態も主人も謎に包まれたまま、最後の巻が出てから早くも5年が過ぎた。既に文庫化もされてしまった作品だが、このシリーズの最新作を、初めて読んだときの感動をそのままに今も待ち続ける私である。
ひととは、こんなにもやさしく甘くそして強くなれるのだと彼らは微笑んで呟くのだ。
ISBN:4257903686 コミック 川原 由美子 朝日ソノラマ 1999/03 ¥798
このプランツ・ドールはあるお店でしか売られていない。その店主というのがまたおそろしく変なひとである。人形たちの管理人に過ぎないというその年齢不肖の謎めいた主人は、美味しい茶を振るまい、穏やかな笑みを浮かべながら鋭い一言で、来店する客の真実を突いてゆく。プランツ・ドールの生態も主人も謎に包まれたまま、最後の巻が出てから早くも5年が過ぎた。既に文庫化もされてしまった作品だが、このシリーズの最新作を、初めて読んだときの感動をそのままに今も待ち続ける私である。
ひととは、こんなにもやさしく甘くそして強くなれるのだと彼らは微笑んで呟くのだ。
ISBN:4257903686 コミック 川原 由美子 朝日ソノラマ 1999/03 ¥798
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