この作家を読み出してから、かれこれ14年くらいにはなろうかとしている。学生時代からの付き合いなのだが、本屋で新刊を見かけると、つい手に取らずにはいられない作家だ。
彼女の作品の中で、一番好きなのは「天体議会」という本である。ハードカバーも文庫も買い、できるだけ綺麗に本を保存することにしている私にしては珍しくこの本に限っては、どちらもかなり手垢にまみれている。
そんな彼女が、またやさしく不思議な話を書いた。それがこの本だ。日常世界とは隔絶された岬を舞台にして、幾人もの個性的なこどもたち、それからこどもの頃の心を忘れずに育ったおとなを通して、不思議で切なくやさしい物語を展開してゆく。見えないものはないのだと言わない。信じがたいものは認めないとは言わない。あるがままに事象を受け入れる柔軟な心が、不思議と真実のやさしさを教えてくれる。
ISBN:4334736998 文庫 長野まゆみ 光文社 2004/06/11 ¥480
彼女の作品の中で、一番好きなのは「天体議会」という本である。ハードカバーも文庫も買い、できるだけ綺麗に本を保存することにしている私にしては珍しくこの本に限っては、どちらもかなり手垢にまみれている。
そんな彼女が、またやさしく不思議な話を書いた。それがこの本だ。日常世界とは隔絶された岬を舞台にして、幾人もの個性的なこどもたち、それからこどもの頃の心を忘れずに育ったおとなを通して、不思議で切なくやさしい物語を展開してゆく。見えないものはないのだと言わない。信じがたいものは認めないとは言わない。あるがままに事象を受け入れる柔軟な心が、不思議と真実のやさしさを教えてくれる。
ISBN:4334736998 文庫 長野まゆみ 光文社 2004/06/11 ¥480
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