盗まれた蜜月〈後編〉―有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
2004年9月26日 読書
コラフェリシリーズの本編最終話。散々焦らされた挙句、ようやくゴールインできるふたりに乾杯。花嫁誘拐だなんて、昔の映画を思い出すような。この前後編はとにかくフェリックス受難編。花嫁奪われたんだから当然だけど、擦れ違いの連続にはさすがに可哀想になった。自分が捨てられたと勘違いして茫然とする様は、普段の冷静沈着さなど欠片もなく、彼がコラリーを本当に好きなのだとしみじみ教えてくれた。それにしても思い出作りを怠っただなんて、可笑し過ぎる。普通の恋人同士よりもっともっと濃密な思い出をいくつも作ってきたのに、知らないということは可哀想だ。
結局探偵ボナバンも怪盗シュシナックもこのふたりに魅せられてしまったんだろう。迷惑顔ながらどうしても見捨てられないボナバンは、コラリー以上のお人好しだ。シュシナック…もといアル・ジュナイドも、フェリックスを嫌いになれないからここまで引っ張ってしまったんだろう。殴り合いのシーンは何だかやけに爽やかで、間にコラリーがいようがいまいが、ふたりの中で何らかの決着はあれでついたのだと思う。
これで最後なのかと淋しく思っていたら、どうやらこの秋から新展開するらしく安堵している。大好きなシリーズはひとつでも多く残っているに限る。10/1には私のお気に入りの本の最新刊がたくさん出るのでとても楽しみだ。
まずはフェリックスに結婚おめでとうと言おう(コラリーはともかく)。
ISBN:4086002647 文庫 橘香 いくの 集英社 2003/04 ¥520
結局探偵ボナバンも怪盗シュシナックもこのふたりに魅せられてしまったんだろう。迷惑顔ながらどうしても見捨てられないボナバンは、コラリー以上のお人好しだ。シュシナック…もといアル・ジュナイドも、フェリックスを嫌いになれないからここまで引っ張ってしまったんだろう。殴り合いのシーンは何だかやけに爽やかで、間にコラリーがいようがいまいが、ふたりの中で何らかの決着はあれでついたのだと思う。
これで最後なのかと淋しく思っていたら、どうやらこの秋から新展開するらしく安堵している。大好きなシリーズはひとつでも多く残っているに限る。10/1には私のお気に入りの本の最新刊がたくさん出るのでとても楽しみだ。
まずはフェリックスに結婚おめでとうと言おう(コラリーはともかく)。
ISBN:4086002647 文庫 橘香 いくの 集英社 2003/04 ¥520
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