今日は早速シリーズの2巻目を読んでみた。面白い。楽しい。エドガーはものすごく重い過去があって、ともすればおそろしく暗い話になりかねないのだけど、彼のどこまで天然なのかわからないタラシっぷりと軽快な話術で楽しい話に仕上がっている。今回はぐっと妖精博士リディアとの距離も近付いたような…。ささいなことで幸せをかみしめている彼が可愛いらしくも切ない。エドガーの従僕で、一歩間違うと大量殺人鬼にもなりえるレイヴンは少しずつ人間らしいところを得てきたと思う。やっぱりエドガーとレイヴンには幸せになってほしいわけで。リディアがいつまでもそばにいてくれますようにと祈らずにはいられない。

今回の妖精のメインは霧男だろうと思うが、それよりも「妖精の卵」に惹かれる。本当にああいう瑪瑙があるのだろうか。本物があるなら是非見てみたい。記述を読む限りではとても美しく神秘的な瑪瑙のようだ。スコットランドの悪戯好きな妖精にふさわしい明るい庭で、それが眺められたら本当に幸せだと思う。

続きが気になって仕方がないが(一応1冊完結形式になっている)、この本、出たばかりなので暫くは悶えそう。でもそんな本と巡り会えてとても嬉しいと思う。

ISBN:4086004747 文庫 谷 瑞恵 集英社 2004/08/31 ¥540

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