罪と罰

2004年8月17日 コミック
新書館のコミックである。ちなみに罰はばちと読む。

座敷わらしが主人公の、なんともレトロなお話。現代と昔が柔らかくブレンドされて、絵柄と相俟って優しい雰囲気を醸し出している。憎い家を呪いたかったはずの座敷わらしはでも、その家にとどまることで富をもたらしてくれる。妖怪の一種だったと思うのだが、この妖怪がもたらすのはひとが求めてやまないものなのだ。

そんな悲しい座敷わらしが、現代で初めて幸せになれるお話がこのコミックである。こどもに読んでほしいなあと思ったり、心が疲れたひとが読んでもきっと癒されるような気もする。現代にもこんな優しい一家がいるのだということ、受け入れることの度量の広さ、そんな家庭にこそ幸せがきてしかるべきなのだという当たり前のことに気付かされる。

心あたたまる、癒しの本だ。

ISBN:4403617611 コミック 鈴木 有布子 新書館 2004/07 ¥546

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